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パワポケ英雄交争記ネタ その4

※この作品は、パワポケスタジアムさんで行われているお祭りネタです
 オリジ要素満載なので、苦手な方は閲覧に注意して下さい
 今回はSS!管理人のアシでもある虎道くんが担当です!w
 代理での公開になりますので・・・
「天空の神器があるいう島はここかぁ」
船の先には一つの島が見える。
大きな塔を覆い隠すかの様に木々が生い茂っていて
外からの侵入者を拒んでるみたいだ。

僕達がここに来た目的はこの島のどこかにある天空の神器。
持ってる者に飛ぶ力を与えてくれる、らしい。
きっと簡単には見つかりっこ無いだろうししっかりと準備していかないと。

食料、銃弾、ロープ、たいまつ、傷薬、爆弾。
塔の中を探索する事になるんだろうしきっと罠とかもあちこちにあるはずだ。
ヤシャもジンもザクロちゃんもイチコも
皆豪快だから罠とかまったく気にせずに動きそうだし、僕がしっかりしないと。
早速悪態をついて皆の注意を塔の中に向けよう。

「あーぁ、どうせ皆罠とか気にしないで進みそうだなぁ、後始末が大変だよ」
「なんやとぉ!?」

早速ジンが噛み付いてきた。
この人はわかりやすいからやりやすいなぁ。
ちょっと乱暴な手段だけどこうした方が
皆中に気を遣ってくれるから動きやすい。

いきなりお尻に強い衝撃を受けた。
あぁこの遠慮の無い蹴りだけで誰かわかった、ザクロちゃんだ。
「椅子が調子に乗るな」
相変わらず容赦が無いなぁ……。
恐らく今日半日だけで10回は確実にお尻を蹴られてる。
できればもう少し軽くにしてほしいけど
たぶん言ったらまた蹴飛ばされるんだろうな。

船も陸地の前に着いたし早速上陸しよう。
いつの間にかイチコが梯子を下ろして島に降りたっていた。
「いっちばーん! うーん静かな所っすねー」
梯子を降りて砂浜に降りて辺りを見回す。確かに静かだ。

波が打ち寄せる音とたまに吹く風で木々が揺れるくらいの音しかしない。
塔は思ったよりも近くでここから入り口が見える。
なんだかんだでこれならさっさと帰れそうかな……。
できればこんな危ない所さっさと帰りたいよ。

皆には恐くないって言ってるけど本当は恐くてたまらないんだから……。
あぁ早速皆さっさと塔の中に入って行ったよ。
大慌てで皆の後に続いて塔の中に入る。
てっきりひび割れてたりしてるかと思ってたけど中は随分綺麗だった。

階段も特に壊れそうな様子はないし普通に上っても大丈夫かな……。
「なぁなぁ、こんな普通の塔に神器ってあるんか?」
ヤシャが俺の思ってた事を漏らした。

見た感じお世辞にも塔はそんなに大きいわけじゃない。
高さはそこそこあったけど塔の中はそんなに広くなく
螺旋階段とちょっとした空間があるくらいだ。
どこかに宝箱でもポンと置いてあってその中に入ってるのかな。

「ナッシュ! 敵や!」
ジンの言葉に前を見ると皆が武器を構えて立っている。
慌てて階段を登って銃を取り出した。
するとそこには一匹の大きな真っ白な鳥が佇んでいた。
大きい鳥は今までに何度も見た事があるけどこの鳥はどこか違う。
鳥は鳥なんだけど、なんだか変だ。
もしかしたら神器の守護者とかそういう生き物なんだろうか。
どういう攻撃が効果的なのかはわからない、けれどひとまず退散してもらおう。
貰う物を貰ったらさっさと帰るつもりなんだから。銃を構え狙いを定める。

ヤシャとジンの二人が戦ってる隙に足をかすらせて退散させよう。
ただの動物なら受けた事のない攻撃で退散するはずだ。
「ナッシュ! 今や!」
ジンが鳥の背後に回り込み背中を強く突き飛ばした。
狙いを十分に定めて俺は引き金を引いた。
銃声と共に発射された弾丸は間違いなく命中する、はずだった。
鳥は器用に空中で身を翻して銃弾をかわした。

まずい。
襲い掛かってくる鳥目掛け腰の剣を抜き勢いよく突きを放った。
手応えはあった。

だけどどうやら切れた場所は羽のそれも端っこだったらしい。
防御する間も無く体当たりを受け壁に叩き付けられた。
「テメェェ!」
ジンが蹴りを放つ。その蹴りもかわし、鳥は俺達から距離を取った。

素早い上に今の体当たりの威力はかなりの物だった。
このままだとこっちが不利だ、どうする……。
ふと横を見るとイチコがたいまつに火を灯していた。
そうか、動物は火が苦手だ。

イチコがたいまつをヤシャに渡し、ヤシャはそのたいまつを槍の先端に巻き付ける。
「さぁ、そろそろ覚悟してもらおか!」
ヤシャの槍の先の炎が鳥に近付いていく。
すると、急に鳥は窓からどこかへと飛んでいった。
炎に驚いたからなのか、よくはわからない。
けどこれで邪魔する奴はとりあえずいなくった。さっさと登ろう。

「なんや拍子抜けやなぁジン」
「まぁえぇやろ、別にあの鳥も悪い事したわけやないし
 殺したらかわいそうやからな」
「さっさと取る物取って帰るか」
「そうっすねー」

皆がそれぞれ話している。
確かに物が手に入ればさっさと帰ればいい
だけど、僕にはさっきから気になってる事があった。
もしかしたら、あの鳥は……。

「わ、な、なんやこいつ!?」
あぁ、嫌な予感は当たったみたいだ。
再び階段を登った先にまた一匹鳥がいた。
それも普通の鳥じゃない、羽と足は鳥だがそれ以外は人間だ。
緑色のポニーテールをたなびかせ
その鳥のような生き物はこっちに突っ込んできた。

「うおっ!」
ジンがその鳥の体当たりをどうにか体で受け止めた。
流石に力があるなぁ。
突っ込んできた鳥を投げ飛ばしたジンには
ダメージが無かったわけじゃないらしくその胸板の辺りに跡が残っていた。
その鳥は再びこっちに突っ込もうとしている。

けど俺じゃまだ未熟で、たぶんまたかわされるだけだろう。
攻めあぐねてるとザクロちゃんがサーベルを構え鳥に少しずつ近付いていった。
僕じゃダメだけど、ザクロちゃんなら……!
ザクロちゃんがサーベルを構えた瞬間、鳥がザクロちゃん目掛け突っ込んできた。
「はぁぁっ!!」
ザクロちゃんはその鳥に向けて真横にサーベルを振る。
僕の銃撃や突きがかわされたから点じゃなく面の攻撃で攻めるわけか。

しかし、その鳥はまるで壁があった様に空中で勢いを殺し剣をかわした。
そして、その鳥は口をあんぐりと開ける。
まさかこの鳥魔法も出せるのか。
「下がれっ!!」
ザクロちゃんの指示で全員が慌てて後ろに下がった。
その次の瞬間に鳥の口から人の頭程の大きさの火の玉が放たれた。

「火には水っす!」
イチコが水の魔法を出して火の玉をかき消した。今だ。
全員が武器を構え一気に鳥に斬りかかった。
だけどその鳥が取った行動に驚いて僕は武器を止めた。
僕だけじゃなく、他の全員も。その鳥は急にまた姿を変えたんだ。

羽が腕に変わり、足も鳥のそれから人間の物に変わった。
背中の羽が鳥の名残なんだろう。
その男はゆっくりと立ち上がり僕達に笑顔を向けてきた。
すごく綺麗で少しの悪意のなさそうな笑顔。
正直一連の事があんまりにも信じられない事ばっかりだったから
僕の頭の中は混乱しきっていた。

この生き物はなんなんだ、鳥かと思ったら人になったりして、わけがわかんない。
ジンもヤシャもイチコもザクロちゃんも
何がどうなってるのかわからないみたいらしい。
こっちが言葉を失ってるのを察したのか向こうから喋ってきた。

「実力、見せてもらったよ、俺はスグル」

見せてもらった、という事は俺達は
この人みたいな鳥みたいな人に試されてたって事なのか。
そうなら、何のために?怪しい。
なんだかよくわからないけど、このスグルって人は
わからない所が多すぎて怪しいんだ。何かゴソゴソと音が聞こえる。
何かと思い回りを見回して見るといつの間にかイチコが勝手に部屋の中を漁くっていた。

「あ! こらアカンやろイチコ!」
ヤシャがイチコの服を掴み引っ張り上げる。
子供みたいに駄々をこねながらイチコは手足をバタバタさせていた。
本人は子供じゃないって豪語してるけど
正直溢れる子供っぽさとヤシャとの体格の違いっぷりを見たらなぁ……。
でもイチコが何も言わずに調べ出すなんて珍しいなぁ。

もしかしてここには何かあるのかもしれない。
そう思って回りを見るとスグルが階段を登り始めた。
手招きされて後についていくと
その部屋はさっきまでの部屋の少し古びた感じが嘘の様に綺麗だった。

部屋の中央には何か白い羽のような物が浮いている。
スグルはそれを手に取った。
そしてそれを手元で軽く丸めると羽は小さくなりスグルの手の中で一つの腕輪に変わる。

「……二人は多分俺を神器の守護者だと思ってるんだと思う、だけど俺は違う」

スグルは俺の手を握り、腕輪と剣を僕に握らせた。
それは僕が思っていたよりもずっと軽くて
それでいて多少の事じゃ壊れそうにないくらいに頑丈そうだった。
「もちろん守るのは俺の仕事だ、だけど、こうして誰かに神器を託す、それも俺の仕事なんだ」
託す?

……もしかして僕がその神器を託す相手に選ばれたって事?
じょ、冗談じゃないよ、そんな責任の重そうな物託されても困るよ。
「お、俺には無理ですよ!」
「せやせや、こんな性格の悪いチビに託しても
 ろくな事あらへんで、どうせ覗きとかにしか使わへんわ」

ジン、味方してくれるのはありがたいけどちょっと好きに言い過ぎだよ。
スグルは僕の言葉に首を振って腕輪を僕の手首にはめて
剣を持たせてくれた。

白く淡い光を放つ神器はまるで何もついてないみたいに軽い。
「そんな事は無いよ、僕は君の普段取る行動の真意がわかるんだ
 誰よりも優しくて、それでいて弱気な所もあるからだから
 無理矢理『俺』って喋って、皆にあえてきつい言葉を言って
 注意させてるんだろう、だから俺は君に託したんだ」

僕が隠してた事を全部見破られた。
人間じゃないとそんな事もできるのか。
というか、そんな、皆のいる前で言ったら
僕の今までの演技が全部意味無くなるじゃないかぁぁぁ……!!

すると突然ザクロちゃんが何かを見付けたかの様に走り出した。
窓際に来るとそこから下を覗いてスグルを見た。
「おい、この塔はどうなるんだ?」
スグルは僕の腕輪を軽く掴み握った。
すると背中に何かが出た感覚が伝わる。

腰をよじらせ後ろを見ると僕の背中に白く大きな羽が生えていた。
おぉ、と感動する間も無くスグルはイチコとザクロちゃんを掴み俺の側に歩かせた。

「神器が他の人の手に渡った、つまり、もうここは用済みになるんだ」
そしてスグルはヤシャとジンの腕を握る。
それと同時に塔がグラグラ揺れだした。
なんとなくスグルの行動の意図がわかった

ザクロちゃんとイチコの腕を掴み、背中に力を入れ羽を動かす。
飛んだ事はないし背中に力を入れた事はほとんどない。
でも、わかる気がする、飛び方とか、羽の動かし方とか。
そして、塔が崩れ始めた。

「今だ!」

スグルの合図で真上に飛んだ。
天井の真ん中の空いている穴から僕達は外に飛び出す。
まるで羽は元から僕の背中にあったみたいに扱いやすかった。
空から見下ろす小さな島はまるで鳥が空を飛ぶかのような形だった事が
しっかりと頭に焼き付いてる。
でもそれ以外の事はよく覚えてなかった。

掴んでいた二人を落とさない様に必死に掴む事に全神経を傾けてたんだから。
少しずつ地面が近付いてくる。
羽の動かす速度を遅くして、僕はそのまま最初に降り立った砂浜に着地した。

「……いきなりびっくりするじゃないっすかぁ~!」
イチコがポカポカと僕の頭を叩く。
だけど今の僕には反撃する気力はなかった。
慣れないせいなのか、二人を抱えてたせいなのか
今ので体力をごっそり失った感じだ。
でも、自分の羽で飛ぶ空はすごく気持ちよかった。

人間のままじゃ一生味わえない感覚なんだろう。
ジンが疲れはてて横になった僕の体を持ち上げ背負った。
ヤシャの方がいい、とかわがままを言う元気も無い。
「ナッシュ君」
船に戻ろうとする僕達にスグルが声を掛けてきた。
「やっぱり、君に羽を託してよかった」

その言葉でやっと嬉しさが込み上げてきた。
一日どころか半日も掛かってない出来事だったけど
きっと一生の記憶に残る出来事だったんだろう、と思う。

「スグルは、これからどないするん?」
ヤシャの言葉にスグルは背中の羽を広げ、ゆっくりと浮かび始めた。
「俺の役目は終わったからね、のんびりと過ごすよ
 もしかしたら、君達とどこかでまた会う事になるのかも知れないよ」

そしてスグルはそのまま空へと飛んでいった。
ヤシャが船の甲板に落ちてきた一枚の白い羽を拾う。
そしてそれを僕の帽子に挟んだ。
また会えるといいな、そしたらもう一回一緒に空を飛びたい。今度はゆっくりと。
船が動きだし島から離れていく。

「……さぁて、次の島まで昼寝でもしよか」
ジンが僕を椅子に座らせ船の屋根に登っていった。
今度はどこに行こうか、まぁ、起きてから考えよう。
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駆けだし創作師です。あんな事やこんな事がたくさんですw

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